厨房ユニフォームを新しく製作される際、購買ご担当者様と料理長から必ず伺うのがコックコート生地の選び方についてのご相談です。業務用洗濯に耐え、高温多湿の厨房で快適に着用でき、一年経っても清潔感を保てるか。すべては生地の選定で決まります。本記事では、Zionwardがタイ国内のレストラン・ホテル・和食店の厨房向けにどのように生地を選定しているか、そして承認したサンプルと量産品を一致させるための仕様書の作り方をご説明します。
タイの厨房に最適なコックコート生地とは
タイ国内の業務用厨房の大半において、標準となるのはポリエステル・綿混紡(65/35)の綾織(ツイル)、目付190〜240g/m²です。業務用洗濯後も型崩れしにくく、綿100%より油汚れが落ちやすく、湿度の高い環境でも乾きが早く、ロゴ刺繍が平らに美しく仕上がります。綿100%はお客様の目に触れる場面を担当するスタッフ向け、デニムやキャンバスはオープンキッチンやカウンターなど、ユニフォーム自体が店舗デザインの一部となる業態に適しています。

実際に採用している三種類の生地
ポリエステル綿混紡ツイル(65/35・60/40)
厨房用の主力素材です。ポリエステルが耐摩耗性と寸法安定性を担い、綿が肌当たりの快適さを補います。斜めの綾織は営業の合間の軽い汚れを目立たせにくく、同じ目付の平織よりも肩線に沿って美しく落ち感が出ます。
- 適した業態:多店舗展開・ホテル宴会厨房・回転数の高いアラカルト
- 目付:190〜240g/m²
- 耐久の目安:業務用洗濯80〜120回程度で色あせが見え始めます
- 注意点:170g/m²未満は着用時に肩まわりが透けやすくなります
綿100%
通気性に優れ、マットな表情と上質な風合いがあり、ファインダイニングやおまかせカウンターで根強くご指名をいただく素材です。一方で油分を吸いやすく、しわになりやすく、防縮加工がなければ初回洗濯で縮みます。料理人がお客様の視界に入り、洗濯サイクルを管理できる現場に限定してご提案し、パターンの段階で縮み分を見込んで裁断しています。
デニム・キャンバス
厚手で立体感があり、オープンキッチン・居酒屋カウンター・スペシャルティコーヒー店からのご依頼が増えています。デニムは経年変化が店舗のコンセプトと調和して育っていく点が魅力です。やや暑さを感じるため、半袖と組み合わせるか背面を軽い生地に切り替え、白いエプロンへの色移りを防ぐため先洗い加工を施します。同じ考え方はデニム・キャンバスエプロンにも適用しています。
目付・織り組織と、数値だけでは判断できない理由
同じ210g/m²の生地でも、挙動はまったく異なります。糸番手・織り密度・仕上げ加工のすべてが影響するためです。密に織られた200g/m²のツイルは、粗く織られた230g/m²の平織より長持ちし、刺繍を入れても生地が波打ちません。お見積りをご依頼の際は、目付・混率・織り組織・仕上げ加工を一括してご確認ください。目付の数値単独では仕様書として成立しません。
- 綾織(ツイル):斜めの畝・落ち感が良く汚れが目立ちにくい・コックコートの標準
- 平織:表面が平滑で涼しく、厨房用より接客用シャツ向き
- 防汚(ソイルリリース)加工:中華鍋やフライヤーを使う厨房では価格差以上の価値があります
- ストレッチ:長時間の立ち仕事にはポリウレタン2〜4%混を推奨します
最初に傷むのは生地ではありません
弊社の製造実績では、コックコートが生地から傷むことはほとんどありません。傷むのは襟の折り返し・袖口の端・前立て・刺繍部分です。だからこそ生地選定は仕立てと同時に決める必要があります。襟の芯地、応力のかかる箇所のカンヌキ止め、刺繍の下に入れる芯地。良い生地でも縫製の詰めが甘ければ、半年で廃棄されてしまいます。
生地・色・刺繍は同時に決めるべきです
濃色は汚れが目立ちにくい反面、糸くずが目立ち、塩素系漂白剤で退色が早まります。白は清潔感と伝統的な佇まいを与えますが、実用に耐えるには本格的な防汚加工が欠かせません。ご決定の前に黒と白のコックコートの比較記事をご覧いただき、刺繍糸の色は画面ではなく実物の生地見本でご確認ください。生地・色・ロゴ位置は同じサンプルで一度にご承認いただくのが最も確実です。
よくあるご質問
高温の厨房で最も涼しいコックコート生地はどれですか
目付180〜200g/m²の軽量ポリエステル綿混ツイルに、脇または背面のメッシュ切り替えを加えた仕様です。綿100%は触れた瞬間は涼しく感じますが、タイの湿度では乾きが遅く、通気仕様の混紡が一勤務を通して優位になります。
綿100%は価格差に見合いますか
お客様の目に触れるカウンターであれば見合います。マットな表情と風合いの上質さが明確に伝わるためです。数量の多い厨房内業務では、耐用期間が短い分、価格差に見合わない場合が多くなります。
コックコートは何回の洗濯に耐えるべきですか
業務用洗濯80〜120回を基準としてご設定ください。量産前に、染色堅ろう度と収縮率を書面でご提示するよう製造元にご依頼いただくことをお勧めします。
発注前に生地見本を確認できますか
可能です。Zionwardでは実物のスワッチカードをお送りし、ご指定の生地と色で縫製サンプルを製作したうえで、量産を確定いたします。
生地の選択は価格にどの程度影響しますか
通常、数量に次いで二番目に大きな価格要因となります。詳細はコックコート価格ガイドを、チーム全体の発注計画はコックコートサイズガイドをご参照ください。
Zionwardとコックコート生地の仕様を決めませんか
Zionwardはタイに拠点を置くユニフォーム製造メーカーとして、レストラングループ・ホテル・和食店の皆様にオーダーメイドの制服をお届けしています。スワッチカード・縫製サンプル・全サイズのグレーディング、そしてロゴ刺繍・多店舗一斉導入・OEMまで含むユニフォーム製作を一貫してご提供します。コックコート・厨房ユニフォームのラインナップをご覧のうえ、コンセプト・ご人数・ご予算をお知らせください。
お見積り・生地見本のご請求は、ウェブサイト・LINE・WhatsAppより承ります。大口・OEM・フランチャイズのご相談も歓迎いたします。
ユニフォームのお見積もりをご依頼ください
Zionwardはタイでレストラン・ホテル向けのオーダーメイドユニフォームを製作しています。生地・色・仕立て・ロゴ刺繍まで御社のブランドに合わせて対応し、1営業日以内にご返信します。